takagi-iin@fukaya – ページ 5 – 高木医院

2022年イーグルス野手陣各論的総括2
#20221221

さあ野手総括2はあまりハエのない中間層6位からだ。皆さんそれぞれ腹にイチモツ、手にニモツで期待があるからこそ不満もあろうものと思う。いわゆる愛憎である。でもね、前向きに捉えていただき来年以降の大活躍を心から期待しているのである。

野手陣中間というか普通の人6位は・・・ 

48 わたなべ よしあき

よしあき よしあき おー よしあき!

私の好きな部類の選手。ただし準レギュラークラスで留まるのが残念だがチーム全体を見渡してみる、もしくはプロ野球界を俯瞰するとレギュラーは厳しいと感じる。準レギュラーで野手部門6位に入れるところにエコが入るのだが、それはこの総括の大きな特徴だからね。本人は意気に感じて頑張ってほしい。

さてまず打撃だが積極的に打ちに行くタイプのため四球が少ない。プレスが多い場面であってもチャンスに強く打席数の割に打点が結構多いし、印象的な場面での適時打があるね。したがって打点、得点圏打率は毎年高い(今年は.393、2020年がキャリアハイ.450)特徴がある。

一応内野手登録ではあるが、投手捕手を除いて全てのポジションを守ることができ、しかも守備範囲が広く、球に対する反応よく、更には肩も強い。どうも本人も完全レギュラー獲りは難しいと感じていて、「誰かの二本目のトップ」を狙っているように感じられる。近年はユーティリティーはちょこちょこいるようになったが、以前はあまり存在しなかった。カープの木下富雄というユーティが昔ひと際目立っていた。実はドラ1です。本職はセカンドであった守備の名手でどこでも守れるし、渋い打撃が売りの監督にとっては本当にありがたい選手であったが、渡辺はこのレベルにはなっていない。木下は全盛期10年くらいは様々なポジションをこなしつつほぼ全試合出場していたが、渡辺の現状ではスタメンで20-30試合、出場試合数で半分が関の山であろう。本来俊足であるがあまり盗塁はなかったところ、今年は西川効果で2盗塁している。まだまだもっともっと走れる素材と思う。

ユーティはいずれにせよレギュラーは獲れないので、私はショートもしくはサード固定を提唱する。特にイーグルスのショートは結局山崎かこぶちゃんでしょうが、どちらも不安定な要素が強く、渡辺次第では十分狙えるポジションであるし、守備でアピールできるところがありタフな渡辺にはうってつけだ。

頑張れ!よしあき

7 すずき だいち

だいち しょうりのために あついきもちこめて

そろそろ苦情が多くなる順位になってきた。さあ仕方ないが桐蔭学園OBを書いていこう。今年単年でも来年以降を見据えても大地はちょっと厳しい。大概のことでは衰えてきたことを感じさせないが、この手の打者では一番評価すべきはやはり打率でイーグルス移籍後.295→.277→.257はちょっとどうかと思う。結果的に素晴らしい打撃を披露することは度々眼にしてきたところであるが、HRがあまりない打者でこの打率では下位打線がいいところで、若手尊重傾向になるとベンチの声出しから代打がいいところになるかも。

守備でもこれは桐蔭野球部の教育の賜物と思うが、積極的にボールを獲りにいくあまりフライを追い過ぎて落とす、もしくは味方の野手のエラーを誘うことがしばしばある。

一塁手あるいは三塁手でもう少し意地をみせてくれることを大いに期待しよう。

頑張れ!だいち

8 たつみ りょうすけ

ざんねん! そこはたつみ

これもえっでしょうか。2年連続GG辰巳は評価がかなり上がるのでは?という漢が多いかもしれない。しかししかしどうも皆さん甘いのよね。守備は上手いからGGなのでしょうが、イーグルスでまだまだレギュラー獲ったと言えない昨年受賞したのはGG審査の基準を見直さないと。昨年をお忘れになったイーグルスファンに復習してもらうと、開幕当初から石井さんは1番辰巳と決めたらしくその期待に応えるように確かに4月は結構活躍していたのだが、その後全く打てなくなった。5月にスタメンを外れるとその後は時々下位打線に入るが打率は上がらず、時々大振りしてはHRを狙う。元々同大時代は首位打者だよね。とてもレギュラーとは言えず準レギュラークラスになっていたのだが時々得意なフライ捕球については球際に非常に強くファインプレーが相当数あったのは確かだ。今年の9/11マリンズ戦での右後方ジャンピングキャッチについては驚愕の域をはるかに超えて評価する言葉が見当たらなかったくらい素晴らしいプレーだ。しかしながら大分改善してきたように見えるが以前から指摘しているように出足がひどく悪い。だから球際はファインプレーになる。これをもっと酷くしたのが現コーチの牧田だった。肩がよくレービーが多いのは大変魅力的だ。今年は開幕当初から下位打線で何故か当たっている時期でも1番には入らないのだが、相変わらずインローはまっすぐ、変化球を問わず打てないどころか振れない打席が続く。

走塁については盗塁を積極的にするようになってよいのだが、刺殺が多いのが目立つ。あまり足が速くないように思うことがしばしば。

インタビューなどでのクールなあるいは斜に構えた対応は独特で存在感があるが、まだ一芸に秀でているレベルではなく、ブラッシュアップを期待したい。

それでも外野手では走攻守揃った逸材であることは確かで、来シーズンはまずは年間通してスタメン出場を期待したい。そうすればおのずと数字はついて来る選手だ。

頑張れ!たつみ

34 やまさき つよし

しょうりへみちびくつよいいちげき さあいこう! やまさきつよし

ここいらへんから出番が少ない人たちになるので短めに書く。昨年後半にレギュラーを奪取したと思ったのは私の勘違いであったのかも。今年は絶好調西川の後の2番遊撃手でスタメン起用が続いていたがさっぱり。ここら辺については以前に書いているので省略するが、本人はちょっとやりにくい立ち位置になってしまった感じがある。しかしそれにしても以前の思いっきりがよいフルスイングはすっかり影を潜め、今年は中途半端な打撃が多かった。何か故障があるのかもと疑ってしまう。なんたって「強い一撃」つよしなのだ。走攻守揃った長打も期待できる1番バッターになるはずなんだが。

頑張れ!やまさき

5 もぎ えいごろう

しょうりへむかってフルスイング! もぎ もぎ おー もぎ

桐蔭学園野球部が続く。実際体調どうなんでしょうという選手になってしまった。来年は心機一転ショートを獲りに行く話などしているが、体調は?と訊かれる選手ではショートは任せられないねえと言われてしまうよ。体調万全なら主軸を賄う選手だから、誰かコンディショナーつけてあげて。

頑張れ!もぎ

27 おかじま たけろー

ちゃんすをつかめ めざせしょうり おかじまたけろー

昨年復活したのが嘘のようです。春先謎の体調不良で合流が初夏になる。また元来そうなのだが悪球打ちが目立つようになり打てない。元々足が速いのだが走塁はあまり巧くないのか積極性がないのか盗塁は少ないもしくはほぼない。守備はあまり言われていないがおそらく自信がないのであろう。いつもやや後方に守っていて敵の右前打を増やす。肩はよいがレービーは1回くらいしか観たことがない。つまり打撃で売らないともう流石にあとがない。何かメンタル的な問題を抱えているのかもしれないと想ってしまうのは私だけではないようだ。

頑張れ!たけろー

4 おこえるい →ジャイアンツへ移籍

25 たなか かずき

54 わだ れん

纏めて3人書くと、様々な理由でもうちょっと厳しい。移籍もできない可能性が高いと思っていたらオコエは移籍した。

オコエの走塁

田中の守備

和田の一発

いずれも魅力的なんだが、どうしてか他がさっぱり駄目になってしまった。

55 やすだ ゆうま

24 くろかわ ふみや

50 むとう あつき

51 おごう ゆうや

十分魅力的な野手で、来年真価が問われることになりそう。

2022年イーグルス野手陣各論的総括1
#20221213

ストーブリーグは前半戦終了といったところで、一部の周辺やきうずきから早く総括書いてとリクエストが出てきた。少しでも期待があるなら・・・ということでホントは来年1月末にキャンプインまでのストーブリーグ入れて総括と考えていたのだが、今年の総括を野手陣と投手陣に分けて記してみよう。因みに順番は評価が高い順、原則一軍出場に関した評価です。勿論独断偏見込み込み、対する批判は甘んじて受けようと思う。

野手陣栄えある1位は・・・ 
35 しまうちひろあき
おおおしまうち打て!

いつも間にか不動の4番打者になってしまう。本人は4番は嫌だと言い続けているらしいが堂々球界を代表する4番に君臨したと言ってよい。昨年の打点王がプロ入り10年目で初タイトルで、更に4番然という評価が高まる。今年は最多安打のタイトルを獲得、打率は3割打者が2人しかいない打低投高シーズンで.298の3位、打点はトップ山川と13点差の77と中心打者として十分な数字を残している。入団当初の度重なる外傷がなければ、タラればになるがもっともっと偉大なスラッガーになっていたかも。明治大学4番打者から手前みそもあったろうに当時の星野監督が熱望しドラ6で入団した。1年目から1軍入りを果たして活躍していたことを考えるとお得なドラ戦略であった。そして島内がいなかったらまたタラればだが現在のイーグルス貧打線は更に目も当てられないことになる。よかったねえ。勿論3番浅村の存在は大きいが、島内が続かない打線はどうしましょう。また彼はどんなに打撃フォームを崩されてもスタンドまで運べる素晴らしい技術がある。もう変態レベルの理屈などない気合打ちが時々観られる。特に苦手なコースや球種などがないように見えてしまうのがすごい。左方向を意識して外角打ちにいく時などは泳いでいようが、ボール球でひどい掬い打ちだろうが左翼線二塁打などの長打にしてしまう。相手投手にしてみればホント投げにくい打者この上ない。

ただ欠点としては好不調の波というよりむらっ気が強くチャンスにバカスカ打ったと思えばダブルプレーが続く日もあり、島内が打てば勝つ、打たないと負けみたいなパターンが多い。あとはHR20本以上は欲しいね。でもでも現イーグルス打線においては最も頼りになる兄い的存在である。

頑張れ!島内

3 あさむらひでと

あさむら打て!あさむら打て!あまぎごえ!(叩き込め!らしいが)

ちょっと私的には不本意というと少し語弊があるが浅村が2位。浅村本人は特に後半は不満なシーズンと話しているからそれとかぶることになるんだけど、イーグルス野手全般としては2位にするしかないのだ。HR27(リーグ2位)、打点86(同3位)は彼にしてもまずまずな数字だが打率.252は残念だ。もっとも73で得点王、92で2年連続四球王になっている辺りはランナーを返すだけでなく、自分が出塁して得点していることの証であり、通常のレギュラー野手とは比べものにならないくらい高い貢献度を示している。いわずもがな4番島内とともにイーグルス打線の主軸である。実際には島内は独特の存在感から4番が似合ってきたのだが、イーグルスはいわゆる3番最強打者打線である。但し浅村というスーパースターはこんな数字では済まない潜在性を持っているんだが。

以前書いたが、スイング的にはメジャーアッパーから本来の強烈なレベルスイングに戻して後半戦は更にちょいアッパーにしていた。打席に入る前に例の極端なアッパー素振りをする姿は無くなったのはよいと思う。やはりメジャーアッパーは余程のずば抜けた身体能力がないと難しいし、むしろただの駄目打者になる。打率の低さは原因は複数あるもののこのメジャーアッパーではないかと考えている。それを修正してきたのは流石の浅村である。本来彼はヒットの延長で長打を打ついや打つことができる日本有数の打者だから、今のスイングの方がメリットが大きいでしょう。今年はHR20-25本くらいを予想していたのだがそれを超えてきたのはさすがです。やはり数年前から比べてしまうと衰えを感じていることは変わりないがそれでももう一花咲かせてタイトルを獲っていくくらいであって欲しいと願うのはわたしだけではない。

頑張れ!浅村

6 にしかわはるき

きりひらけ! ちゃん3-3-7

3番目は西川である。え!っそうなの?という御方もおられるであろう。今年1年を通じての成績は出場試合数108、打率.218、安打81にして三振103、盗塁19は最終的には小深田の21に抜かれる。盗塁王を獲得した昨年ファイターズで首切られただけのことはあるよね、という厳しい批判は勿論正しい。かくゆう私さえ春先の文で書いたように、既に西川は活躍すること自体がおかしいのではという意見であった。

でもねえ、1年を通してみた場合に春先の活躍はホントに西川の一流選手としての意地だけであったとしても、まずは球団創設以来走塁に関してはずっと12球団でビリ争いをしてきた我がイーグルスは西川の加入で明らかに意識が変わったんですよ。首脳陣初め選手一人一人が盗塁だけでなく走塁全般についてよく考え大きく進化したのは西川加入の賜物だ。チーム盗塁数97は何とパリーグ2位、12球団でも3位の成績でびっくり。元々走れるはずの小深田、辰己や他の若手を中心に皆を次の塁へ貪欲にさせたのは西川に他ならない。

それともう一つはやはり守備でのよいお手本となっている点だ。西川はとにかくずば抜けて初めの一歩が正確で速い。そして捕球後の送球動作移行がスムーズで速い。肩に故障を抱えているといわれているが特にそのマイナスは見受けられなかった。彼の守備のお陰でイーグルス外野の守備陣がよい刺激を受けたのは明らかで、辰己を初め島内、岡島などのベテラン勢も守備が安定した。失策数49は12球団でダントツトップだ。そう実はイーグルスはあまりそう見えないが守備のチームになったのだ。そしてレービーを含めて外野からのアグレッシブな返球が多くなったことは明らかでやはり西川の貢献度は高い。

打撃については、いろいろ悩みを抱えているようだ。すっきり解消にはなっていない。どうも観ているとボールをできるだけ引き付けて打つことに腐心しすぎのように思う。調子のよかった春先はとにかく思い切りがよいスイングで長打をかっとばしていたんだけどなあ。

来年度からはチーム全体に目を向けて若手のお手本となるプレーを是非続けてほしいものだ。

頑張れ!西川

33 ぎんじ

打て!ぎんじ!しょうりのために

またまた!と言われそうだが4位は銀次なのである。昨年までの流れを汲んで春先からは代打の切り札で渋い活躍、高打率を残してその後そのまま5番辺りのスタメンに定着、打率.300以上を維持して全盛期を思わせる高性能安打製造機となった。HRはやはり打てないものの単打を産み出すことについては相変わらず素晴らしい。そして打撃フォームは以前の銀次のスタイルに完全に戻したようだ。すなわちガニ股でスタンス幅を極端に広くし、体幹の回転は重視せず上半身によるバットコントロールだけで左中間方向を中心に打っていく独特の打法だ。元々ミート能力は天才領域で、多少泳ごうがドアスイングになろうが上半身が開こうが、またどんなコースだろうが球種だろうが単打を打つのにはこの人そんなことは全く関係なく打っちゃう天才打者なのです、長らくイーグルスファンならご存知ですね。

その天才打者にしかも全盛期で首位打者候補筆頭くらいな時にですよ、凡庸な指導者が打撃フォームの基本を教えだしたから安打製造機は大故障に至るのさ。そして全盛期は短く終わることになる。それは確かに体幹の回転で打てるようにしたくなるのは優しい父性というかコーチとしての強い矜持であろうから致し方ない。体幹が使えるようになれば打率だけでなく長打を増やせると。日本はこうした天才的個性を育てる教育はどの場面でも持ち合わせていないからだ。残念ながら高性能安打製造機はHR数が数本増えたが単打が打てなくなり壊れました。銀次は単打だけでよしとしないといけないのだよ。しかるにこの数年半レギュラーのようなシーズン生活を送ることになる。

ところが今年何かがあったらしく、本来の打撃フォームに徹底して戻したらさあ大変。今年は3割かなと思ったが・・・夏場にまたまたコロちゃん攻撃に会い、体調を戻せず後半戦は完全失速する。ただ来期は是非レギュラーに戻ってきて稀有の天才打者は今なお健在だという姿を見せてくれ!

頑張れ!銀次

0 こぶかたひろと

こぶかた こぶかた おー こぶかた!

これもやや不本意だが、上位にこぶちゃんを入れないわけにはいかない。ネットの記事によるとお父さんは理容師で子供のころはずっと夜遅くまで打撃練習に付き合ってくれたという。そして実家に帰ると今でも小深田の髪を切っているという話、切ってもらう間はずっと沈黙している話、そして気合が入る話が書いてあった。プロのアスリートの陰には指導熱心な父親の存在というのは必須だなあと感心する傍ら、そのほのぼのとしたエピソードをええいっと破り捨てるようにいうと、彼は守備が下手くそというか非常に雑である。だからお父さんは守備練習に多くの時間を割いて欲しかった。書いてあるのは延々と続ける打撃練習の話だ。

以前書いたが、こぶちゃんは子供の頃クラスで一人くらいはいる身長は小さいがキビキビした動きで運動神経の優れたタイプ。学校の運動会のリレーではスターターもしくはアンカーだよね。西川加入のよい影響があると思われるが、その才能は今年チーム一の盗塁数21であり西川を上回った辺りに立証されている。足が速いのは言うまでもなく非常によいことで守備でも球際に強い捕球技術がある。つまり内野を抜けていきそうな当たりの打球に追いつく能力は高いのだがその後のステップや送球が雑になってしまうため、また肩が強くないため悪送球が多い。折角の守備範囲の広さが活きないのである。それで今年は元々遊撃手での起用であったが、その後二塁手としての起用が多くなった。そもそも想い返してみるとこぶちゃんは昨年は当初遊撃手のレギュラーの座を奪取したのだがその後不振に陥り山崎剛が実力でそのポジションを獲ることになる。その経緯から今シーズンは当初山崎が遊撃手で開幕するのであるが今度は山崎が極度の不振に。すると代わりに出場したこぶちゃんが結構打撃で盛り返してレギュラー再奪取と相成ったのである。

打撃については多少の波があるもののコンスタントに単打-二塁打を量産することが可能である。どうも大振りすると不調になるようだ。好調時はむしろコンパクトなスイングから特に低めの球を強く叩く技術は秀でていてお父さんとの練習の賜物かもしれない。インローは特に得意なようで右前もしくは右翼線に高い確率でヒットを放つ。難を言えば打点が少ないのは1-2番を打つから大目にみたとして得点圏打率.230と低いことだ。

来年は移籍してきたマスター阿部や残留ギッテンス、山崎、茂木、鈴木大地あたりと激しい内野のレギュラー争いとなる。そのため外野守備を練習したりしているようだが外野は外野で結構競争が厳しいところだ。ただ出塁率、走塁を考えればやはり1-2番候補であることには違いなくもう一皮むけてくれれば大活躍の可能性まであり。

頑張れ!こぶちゃん

ビアのみ野球大放談
#2022.10.02 バファローズ戦 今季最終戦

泣いても笑っても本日イーグルス最終戦。イーグルスは既に4位確定。これには様々な感想や意見、更には罵声までありこの数日はその集積を束ねるのに忙しかったくらいだ。今年のイーグルス総括については別の機会に譲るが、春先の出来過ぎとはいえ貯金18から借金生活になるとは・・・後半の失速はある程度想定されていたもののせめてAクラスにいてくれないとお話にならない。おっと愚痴が増える前に対するバファローズに言及すると、これまた微妙な立ち位置で本日ホークスが負けてかつバファローズが勝つと逆転優勝となるのだ。イーグルスとしてはこのモチベーションの圧倒的量的違いをどうやって勝利に結びつけるか。先発はイーグルスの精神的支柱である田中将大。田中はこの最終戦で10勝目を勝ちとるという気合はあるでしょうし、他のメンバーは田中を見て戦意を持ち上げていくしかないでしょう。本拠地での敵軍胴上げは避けたいところだ。私個人的には敵軍胴上げを生で観たことがないのでそれでもよい気持ちになっているが果たして結果はどうか。

ポイント

2回裏

田中将大は3回までパーフェクトピッチング。それに対しイーグルスはというとまずイーグルスに移籍後初めて6番に入った炭谷が一死後左翼線二塁打。苦手バファローズ先発の田嶋をほとんど唯一人と言ってよい打ち込んでいる打者だ。でも私が打線をいじるなら思い切って2番か3番の上位に持ってくる。6番では中途半端な位置で、イーグルス貧打線ではその周辺打者が続かないよ。ただこの回は続く7番ギッテンスが四球を選ぶ。この辺がこの人日本向きかなと思わせるのだが7番打つ外国人打者は既に失格です。そして全く当たっていない茂木、この数試合恐らく調子が上がっていると首脳陣がみている田中和が凡退。ほらね、続かない下位打線。尤も上位打線もあまり続くことはなかった今年であった。

4回表

先頭の福田がチーム初の中前打。宗が送って一死2塁で中軸を迎える。中川三塁ゴロで二死3塁で迎える主砲吉田を申告敬遠。もう変なくらい打っちゃう超人吉田はまともに勝負しないのが鉄則だ。バファローズは5番に長打力のあるらおうが不在なのが今年の弱点で、今日は5番に西野を入れているが長打力なしで吉田勝負はなくなってしまう。そうするとこの展開で中川独り頼みになってしまう。中川は確かに今年一皮むけた感があるがこのチームは中川、吉田、らおうとクリンアップが出そろうと非常に強い。ここでは西野は運もなく一塁へのライナーに倒れるがこの辺りはイーグルスに流れが来ているとみたい。

4回裏

そして迎えたその裏。島内、辰己の連続安打で無死12塁。次打者キーになる炭谷だがここはバファローズバッテリー勝負できずに四球で無死満塁だ。ギッテンスのところで比嘉に投手交代し、変則的な投げ方はギッテンス対応不可と思われたが何と内角低めのボール球を左前にはじき返し先制だ。その後も田中和の四球で再び一死満塁。これはビックイニングにしないといけないのだが小深田、渡辺佳明が凡退。2点どまりとなる。これが今後の展開に響かなければよいが。

5回表

悪い予感はすぐに的中する。前のイニングとほぼ同じ流れで無死満塁となる。ここで伏見、福田の連続適時打で3点を失うことに。ここで打線が繋がるところでバファローズが上回るのだろう。その後イーグルス打線は相変わらずの貧打の嵐で、バファローズリリーフ陣に無安打に抑えられる。そんなんじゃやはり勝てないよお。

8回表

どうしてか松井をマウンドに上げる。もう今日はスクランブルで則本や岸あたりはスタンバイで1イニングずつ投げたらファンも少しは満足するのにそういう考えはないんだよね。松井は結果的には無難に0点に抑えるもののその後の展開をどう考えているのか不明。可能性としては西口のHPとかロングリリーフを計算しているのかどうか。しかしよく分からないね。

9回表

どうしてか時々非常に不安定な安楽をマウンドに送る。そして不安通り追加点を取られてイーグルスファンに絶望をもたらすことになる。結局今年は石井さんの迷采配にしてやられたね。

キーパーソン 99 いしい かずひさ

2年間見続けてきて結局この人の監督としての采配自体は簡単に言うと結構ぶれぶれである。思い込みは激しいようで、このピッチャーはダメと思ったらよほどでないと覆らないし、先発は先発、中継ぎ、抑えと決めたら柔軟に対応不可というか代えることはない。打者についても同様で西川1番と言ったらどうやっても1番でやっとシーズン終盤にそれ以外の打順に入れだした。誰かの強い進言があったのかも。辰巳は今年はもうどんなに盗塁しても打率を上げても12番はないらしく5番以下の下位のみ。バント作戦についても同様。以前に詳しく書いているからここでは省略するがどうしてかシーズン終盤はほとんどバントはなくなった。これらは思い込みであり、ぶれないように見えるのはあまり意味のないこだわりでしかない。むしろバント作戦のように何か理由なくぶれるものが多く、時々首をかしげたくなる素人でも分かるミスをする。実績重視というか怖がりというかどうしてもベテランに頼る。従って若手の育成は苦手で才能のありそうな人たちが出てきては特に悪い理由なしに2軍に戻す。だからベテランが駄目だとイコールチームが駄目になる。以上が監督の総括です。

まだがんばる?石井

ビアのみ野球大放談
#2022.09.11 マリンズ戦

今日も野球観戦日和の仙台は、イーグルスにとっては負けられない一戦。そしてマリンズの先発は苦手の左腕小島だ。今年は勝ち星には恵まれておらずここまで3勝どまりだが防御率はまあまあのところでどちらかというと援護に恵まれない試合が続いている。イーグルス先発は岸。今年は結果的には先発投手陣の中で最もローテを死守してきたベテランは、最近やはり投球内容の割には合わない試合が多いのでここまで7勝。負け星が上回ってしまった。投手戦というかやはり貧打戦か。まずは先取点を取った方が絶対有利だがどうだろう。

ポイント

3回裏

先頭岡島が四球で無死1塁。その後山崎がチーム初安打となる投手強襲の内安打、小深田四球と続き二死満塁となる。やはりなかなか安打が出ないねえと思う中で四球2つで相手にいただいたようなチャンス。そしてイーグルスでは最も得点力のある浅村、島内と続くラインアップで是非先制点を取る、いや取らないといけない場面だが浅村三塁ゴロで万事休す。ここで得点するかしないかでその後の流れに大きな違いがありそうな場面であったが果たして、、、

4回表

先頭の荻野が四球で無死1塁。前の回と同じような展開になる。一死後中村奨の球に逆らわない右前打で一死13塁。この辺りの中村のしぶとさがマリンズに流れを呼ぶケースは過去に幾度となく観てきているので、よろしくないなあと思いきや次打者山口があっさり左犠打。そうなるとマリンズ打線が活性化されていくのがよく分かる。次打者井上中前打、続くイーグルス戦で相性のよい安田が右前適時打と更なる追加点を取られてしまう。岸はよいテンポでまとめていたのだが時々相手のペースに巻き込まれて連打を喰らうケースがあることを思い出した。さてさて流れがすっかりマリンズに持っていかれた感があるがどうするかだ。まだ2点差。

7回表

そのまま両投手快投で早いテンポのまま終盤へ入る。先頭の井上が久しぶりの快音を響かせ中前打で無死1塁。ここは大事な場面になりそうと思っていたところ次打者安田の左中間の大飛球を何とセンター辰巳が後ろを向いた状態から後ろ斜めへ手を伸ばしスーパーキャッチ。すぐに返球したのまで含めてビックプレーがでる。これで流れが変わらないようだとイーグルス勝てないよお。

8回裏

7回裏ちょっとしたイーグルスの拙攻があり、マリンズの流れになるかと思ったこの回好投続けていた小島から唐川に投手交代。すると先頭の代打渡辺佳明が得意の流し打ち左前打。一死後山崎がしぶとく右線にポトっと落ちる2塁打で一死23塁。ここで次打者小深田得意の低めスライダーをがっつり叩いて逆転3ラン。そのままイーグルス逆転勝ちで何とかまだペナント行けるかも。今日は試合の流れを勉強する好ゲームでした。

キーパーソン 1 まつい ゆうき

言うを俟たないイーグルスの守護神。一度先発に戻ろうとしたが、自身がやはり抑え向きなことを再認識させられる。また他にクローザーが確立しなかったことにより再度イーグルスゴール前に立つことになった。その後元々松井劇場と言われた三振か四球かという一人相撲は時々垣間見られることがあるが、以前に比べると激減して安定感が増したことは間違いない。球の出所が見えないフォームから繰り出す150km超のまっすぐに加え、スライダー、チェンジアップ、フォークなど球種は多彩で普通の調子であれば1イニングで打たれることはまずない左腕投手。シーズンに2-3球くらいポカ球があるかどうか。現状ではもはや日本を代表する抑えであろうことは確かだ。ただこれ以上の長きにわたり一級品のクローザーをやり続けた人はスワローズ高津やドラゴンズ岩瀬くらいでそろそろ壊れるのではないかということを不安視している。でもイーグルスの守護神はやっぱり貴方だ。

がんばれ!松井

ビアのみ野球大放談
#2022.08.31 バファローズ戦

ペナレー肝の8月ダービーは今日で終わり。でもって全く混戦変わりない訳でこれは9月が楽しくなりそうなパリーグ。主戦のフィジカル管理が重要になってくるのだが特に投手陣がきちんと今まで通りの仕事をするかどうかがカギとなる。バファローズは打線ではらおう不在は痛いのだが中川、吉田が好調維持し、投手陣は山本を中心にまとまっているのでこれからはそう連敗はしないように想われる。一方迎え撃つイーグルスは、先発陣のスタミナ切れが顕著で若手が伸びてこないとコマ不足。一軍で投げれる投手数は相当いるので誰が先発適正性が高いか石井監督の見極めが重要でしょうね。打線は底抜けした感はあり、好調島内に浅村がもういっちょ上がってくることを期待したい。銀次がコロナ感染以来不調だし一発のあるCマーク茂木がベンスタではどうも得点力が上がらない。外国人が戻ってきつつあるのでそちらは是非とも長打を増やしてほしいところだ。

ポイント

1回裏

バファローズ先発は既にイーグルスキラーを拝命した田嶋だが、一死1塁から浅村が絶好調時を思わせるそしてAJの姿がかぶる伸びる低いライナーでの左中間上段への2点本塁打。後で確認するとテレビカメラが打球を追えないくらい伸びているのにはびっくりだ。大体先発田嶋に対して先取点は史上初めてでは?これは辛島に大きなプレゼントだ。

2回表

ところが辛島がどうも冴えない。ラ王の替わりの5番一塁手にした頓宮がすかさず同点2点本塁打を放つ。もともとパンチ力があることで定評があったが長距離打者なんだねこの人。今後は内野手かな。アウトローの変化球を軽く打った感じでフェンス越えだ。辛島はコントロールミスがないのでよほど球の切れがないのか。やはりシーズン通して好調は維持できないところが辛いね。今後先発は考えものだ。しかしその後の一死3塁は辛島自らの好フィルディングでダブルプレーを取り大崩れは防く。この辺りが好感度アップなんだよね。

2回裏

辛島好守の流れからすかさずイーグルスは反撃に出て連打で1点もぎ取ると、送りバントからの一死23塁にする。これは大量得点のチャンスと思いきやその後の西川、小深田の上位打線が沈黙。どうも得点力の無さをみせつけられた感じがして嫌な展開だ。

3回表

先程のイーグルスの攻撃のまさしく裏のような攻撃。無死2塁から送りで一死3塁となり、バレラの右前適時打で1点までは同じような流れではあったが、その後吉田が右前打でつなぎ、二死12塁からまた頓宮の3ラン。今度は初球真ん中スライダーを思いっきり叩いた感じ、振れてるのだから当たり前で初球はインハイまっすぐボール球から入ってほしいなあ。この序盤で今日の試合はほぼほぼ決まりって感じです。

キーパーソン 26 すみたに ぎんじろう

第二のぎんじことぎんじろう。現在第三まで出てきた。捕手問題を抱えるイーグルスとしてはどうしても欲しかったインサイドワークに定評のある捕手であった。昨年から観ているとどうも特定の投手には向かないようだ。特定とは現在特定中ではあるが、まっすぐで押したい人、あるいはまっすぐ中心にしたい人といった表現になりそう。変化球の組み立ては上手いのであろうが、イーグルスはどちらかというとまっすぐを有効に使いたい投手が多いし、あまり変化球主体だと気持ちの面で逃げ腰にならないだろうかと心配になる。評価できるのは好機に強い打撃と二塁への送球か。上述の相性の問題があるのだろうし以前より前発試合が続くと休むのだが、もう少し先発で出る試合が増えたら彼の持ち味をもっと発揮できるのではと想うのである。

がんばれ!炭谷

ビアのみ野球大放談
#2022.08.21 マリンズ戦

蒸し暑い日が続いていたが、今日はからっとした陽気で試合開始時気温は既に下がってきて25度程度。観戦日和が続いている。イーグルス先発はサンデー藤平。最近はいわゆるショートスターター起用で好投し80球を目途に降板するのだが、もともと先発完投型でありそろそろ100球になるのではないか。対するマリンズ先発は小島でまたまた苦手左腕だ。結局打線が課題ではあるのだが、昨日フォームがおかしい松井も気になるところ。近頃セットアッパーが固定されていないだけに後半もつれる可能性がある。

ポイント

4回裏

やはり予想通りの投手戦というか貧打戦。一死1塁で島内の打球は得意の定型左への流し打ちライナー。三塁手安田が右へダイビングキャッチで会場が大いに沸くが、こういうのはいつもどうだろうと思う。場面としてはダブルプレー体制の中間守備。どういうデータがマリンズに入っているのか、それとも安田個人の判断か不明だが元々の安田の守備位置が左線に近すぎるんですよ。しかもダブルプレー狙いで遊撃手は二塁に寄るし、左打者だから更に右だ。過去のデータから島内の定型は左線上はほぼないんですね。全て三塁手定位置をまっすぐ超える当たりかやや右つまり三遊間のライナーが圧倒的に多い。こんなの現代野球ではデータがあってシフト決めるのは常識の常識で何で?こんなに左なのか首をかしげる。もう一歩余り右に居ればダイビングは不要、したがってファインプレーにならないでちょっと横に行って捕球するくらいの普通のプレーだ。外野守備でも時々言うが出足が悪く、足が遅い野手ほどダイビングキャッチになりファインプレー扱いであるが、福本豊ならゆっくり普通に構えて捕球しているはずだと思うことが多々ある。まあ今日のように盛り上がりに欠ける試合内容ではたまにはよいかもしれないが、玄人はみんな気づいているつまらない凡プレーだ。

5回裏

先頭のオコエが中前打。次打者大地がここで送りバント。最近極端なバントの連続はなくなったようだし、0-0で小島を打ちあぐねている状態ではバントはありかなとしぶしぶながら納得、でも走者オコエだしスチールがよいのではなどと思慮していたら、その後小深田の適時二塁打が出てまずベンチの狙い通り先取点。作戦勝ちだ。それにしても茂木は左投手全く打てなくなった。長距離打者が少ないイーグルスでは必要な存在で、8番打ってる場合ではないでしょう、キャップ。

7回表

藤平はやはり80球降板であったが今日は勝ち投手の権利を得てるからよかったね。本拠地初勝利になることだし。さてこの回先頭の山口が四球で歩くとマリンズベンチはすかさず代走和田を送る。次打者初球にすかさず盗塁を試みる積極策がアウトになり万事休す。今日はイーグルスのバント策の勝ちとなったが、私はプロ野球を観に来ているのだからマリンズのような積極作戦でワクワクドキドキしたいと思う。

9回裏

結局ゼロ封リレーでクローザー松井へ繋ぐ投手リレー。昨日のフィジカルが妙に気になっていたが今日は全て修正されていて元の出玉が見えない松井に戻っていた。身体切れていて昨日はまっすぐ最速146kmにとどまったが今日は152kmまであり、これは打者は打てないね。結果1安打完封となる。次回は藤平もっと投げてよいのではないかな。

キーパーソン 27 おかじま たけろう

昨年見事なカムバックでレギュラーを再奪取。しかしながら今年はキャンプで原因非公表の体調不良になりその後しばらく練習にも姿を出さず。大分出遅れて戦列に復帰するがなかなか調子が上がらず、7月になって昨年のストライクだけを狙って打つ(本来当たり前だ)のを思い出したかヒットを増やしてきた。最近はほぼ5番右翼に固定されている。本来なら俊足を生かして12番を打ってもうすこし盗塁を増やしてほしいのだが、荷が重いかもね。

しかしそうすると彼の売りは打撃だけしかも打率以外数字でアピールできなくなるのでちょっと苦しい。イーグルスの外野はレギュラー争い激しいし、同じようなタイプの打者が多いため当たらなくなるとすぐベンチになる。やはり老け込むにはまだ早いから持ち味である好走とチャンスに強い打撃を披露して欲しい。そうそうマリンズの中村奨吾のように。

がんばれ!岡島

ビアのみ野球大放談
#2022.08.20 マリンズ戦

厳しい残暑が続く仙台だが、夜は大分涼しい感じでナイターには丁度良いくらい。他の球場では味わえないくらい快適な環境である。昨日負けで相変わらず3連戦の初戦が獲れないので今日明日は負けられないプレスが続くなか、田中が先発。最近はコントロール重視のあまりかワイルドな投球がみられず球に勢いがなく連打される場面が多い。そしてマリンズ先発はロメロでまた左腕だ。打てない打線は少し改善方向だが・・・。

ポイント

嫌な予想通り5回までロメロにノーノ―のイーグルス打線。田中は落ちついた投球で零封。ロメロをどう打ち崩すかがカギになりそうだ。

6回表

0-0で迎えた6回、最近当たりのあるマリンズ4番山口が先頭で中前打。次打者佐藤は送りバントだが何を焦ったか田中が野選、無死12塁で更に続く岡がバントをすると何と大地が連続で野選。更にそれが悪送球となり初得点を許す。こんなの観たことがない。その後安田の犠打で2点目。今日のロメロの出来からは、もはや試合終了、つみ!の様な雰囲気に球場全体が包まれる。

6回裏

ところがだ。小深田がついに右前に初安打。しかも次打者大地の初球にすかさず盗塁と積極的な攻撃を仕掛ける。大地が名誉挽回の連続右前打で小深田は本塁帰還。あっという間に二人で得点は素晴らしいし、相手はひどく動揺するよね。昨年までのイーグルスにはまずあり得ない光景だ。この辺りは西川の加入効果が絶大で小深田個人は今季盗塁17個と絶好調だ。そして浅村が気合の左線二塁打。ここでマリンズ名手茶谷が送球で球が手につかず?思いっきり悪送球。あっという間に同点になる。なおも無死3塁で4番島内が彼らしいチャンスを逃さない打棒を魅せつける。打った瞬間にHRという当たりで計4得点に。更に更に二死後からオコエの彼らしくない喰らいつくような左前打。明らかに狼狽えるマリンズはバッテリーエラーでオコエは二塁へ進む。続く渡辺佳明が低いボール球にこれも喰らいつくようなしぶとい中前打。レービーでクロスプレーになるがオコエはスピードの落ちないスライディングで見事なホームイン。この回一挙5点で試合がひっくり返る。絵にかいたような理想的な攻撃をみせて試合を決定づける。

9回表

イーグルスは定説通り守護神松井を送る。しかし身体の切れが悪く全て上体が開いた投球。彼の一番の持ち味である球の出所が分からない投球が分かってしまう投球になっている。よほど疲労が蓄積しているのかもしれない。しかしマリンズ打線は三者凡退でゲームセット。明日以降の課題は松井かも。

キーパーソン 4 おこえ るい

もう再起不能ではないかという昨年の負傷から見事というか、相変わらず気にしていないというか本日初スタメンで初安打。これも相変わらずだが球を引き付けて打つことができないのが彼の最大の難点で、どうしても打点が前で安打がでにくいのであるが今日は気合の初安打と華麗な走塁を披露した。このままスタメン定着するようなら攻撃に勢いがでるが、今まではこのまま続かないのがおこえである。今年はどうか。もう後がないことは流石に本人も分かっていて、厳しいイーグルスの外野手争いに入ってくれれば優勝の二文字が見えてくるかも。

頑張れ、オコエ!